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2007.11/07(Wed)

Triumph!

重力ピエロ読み終わりました。

さすが伊坂、と言わざるを得ない内容でした。



【More・・・】

春が2階から落ちてきた。

冒頭からしてコレである。

何のこっちゃと思っていると、実は「私」の弟の名前ということが分かる。

また、名前を明かすと共に回想シーンを入れ、「私」と「春」について臭わせる。

たった8Pの回想シーンで「私」と「春」の魅力を十分に引き出しているのである。

「私」は遺伝子系の会社に勤める人間で、名を「泉水」と言う。

現在、同じく伊坂の「ラッシュライフ」を読んでいるが、伊坂は同音異義語が好きなのだろうか?

「泉水」と「春」、どちらも英語でスプリングである。

三男がいれば、バネだったのだろうか?


さて、本書の内容に目を向けてみよう。

本書は仙台市で起きた放火事件が発端となっている。

放火事件の関係性が見つかったから一緒に解こう、と「春」に誘われ、「私」と「父」はこの事件に首を突っ込んでいく。

放火事件の規則性に興味を示した「私」が辿り着く答えとは・・・!


登場人物の少なさから、犯人や動機、真の目的辺りは推理できます。

実は、本書はミステリーではないのです。

ミステリー臭を残しつつ、家族愛について語っているのです。

伊坂が捉える「家族」の意味。

「私」が遺伝子系の会社へ勤めている事もあり、遺伝子についての話が盛り沢山であるが、それに対して、以下のような文章で締めくくっている。(↓本文抜粋・要反転)

「お前は俺に似て、嘘が下手だ。」
染色体であるとか、遺伝子であるとか、血の繋がりであるとか、そういったものを、父は軽々と飛び越えてしまった。私にはそう思えたのだ。
父は、春と自分自身の連続性をあっけなく証明した。科学的ではまったくないし、理屈にもなっていないのかもしれないが、私は内心で「何だよ、遺伝子、関係ねえじゃんか!」と笑い転げた。




伊坂作品だけあって、やたらと豆知識が加わります。

本書では遺伝子から始まり、ガンジー、ネアンデルタール人、バタイユ、といった話が繰り広げられます。

内容からすると堅苦しい話に終始してしまいそうではあるが、日々の軽い会話の中に出てくる知的な部分、という風に感じ取れてしまうからビックリです。


遺伝子の話や家族についてをテーマにした本が読みたいのであれば、オススメな作品です。
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